Notes

月刊誌ミレニアムの発行責任者ミカエルはヴェンネルストレム家の不正にかかわる記事で名誉棄損の裁判に負ける。クリスマスの日、彼に一本の電話が。ヴァンゲルグループの元会長ヘンリックからの面会の申し込みだった。ミカエルは彼の住むスウェーデン北部のヘーデビー島へ。ヘンリックはミカエルに４０年前に失踪した姪ハリエットを殺した者を探すよう依頼する。しかも花の額が毎年送られてくることから犯人は身内にいると言う。この事件が解決できればヴェンネルストレム家の不正に関する情報をやると約束されたミカエルは依頼を承諾。表面上はヘンリックの評伝を執筆するという形をとり、彼の一族との面談を繰り返す中でハリエット失踪事件に近づこうとする。ある日、ミカエルの娘が去る時に「デスクの隣に聖書の引用が」と言葉を残す。これをきっかけにミカエルはハリエットが残したメモと聖書に何か関係があるのではないかと気づく。ここでミカエルは捜査にアシスタントが必要と申し出る。ヘンリックの弁護士フルーデからミカエルの調査にあたっていたリスベットを紹介される。ミカエルはリスベットと会い、ハリエット失踪事件を説明。リスベットの調査の結果、ヘーデビー島で起きた連続殺人事件が旧約聖書レビ記になぞられて行われていることがわかる。ハリエットが残したメモから彼女も事件を追っていた事がわかる。ヴァンゲル家にはナチ信仰者（ユダヤ嫌い）が多い。ただ、殺された女の名前は聖書に出てくる名前と一致する（ユダヤ系）がハリエットはユダヤ系ではないことも同時にわかる。同じ頃、ミカエルがハリエット失踪の日に行われていたパレードのネガを手に入れる。そのネガからハリエットがパレードの道の向こう側に何かを見た時に表情が曇り、その後、姿を消していることがわかる。その場で写真をとっていた女性に会い、ハリエットが当時見ていた様子がわかる写真を手に入れ、その写真（A）の中の誰かが犯人だと推測する。ミカエルから連続殺人が起きた町とヴァンゲル家の事業との関連を調べるよう依頼されたリスベットはゴッドフリード（ヘンリックの弟でナチ信仰者）が事業を拡大していく町で次々と殺人事件が起きていることを発見する（彼が犯人か？）。しかし、最後の殺人がゴッドフリードの死後に行われていることも同時にわかる。同じ頃ミカエルはハラルド（ヘンリックの次男）の家で見つけた写真の男がマルティン（ゴッドフリードの息子、ハリエットの兄）であることを知る。その写真の胸のマークが（A）写真の男の着ている服のマークと一致することに気づく。彼は失踪事件の夕方この島に来ていたと言っていたがパレードの時計は昼過ぎを指していた。このウソの発言からマルティンがハリエット失踪の犯人ではないかと疑う。同じ頃リスベットはゴッドフリードとマルティンが一緒に写っている写真のマルティンの高校の制服の胸のマークが（A）写真の男の胸のマークと一致することに気づく「あなたね（マルティン）」急いでミカエルの元に走るが、ミカエルはマルティン宅を訪れた際に彼にガスを吸わされ拘束されてしまう。ここでマルティンはこの島で起きた殺人事件が彼と彼の父（ゴッドフリード）の犯行であることを話す。しかし、ハリエットの殺人に関しては困惑し怒りをあらわにする。ミカエルが殺されそうになる寸前、リスベットがマルティン宅に到着。ゴルフクラブでマルティンをぶん殴る。マルティンは逃走。追うリスベット。マルティンはハンドル操作を失い、車は横転、炎上し、マルティン死亡。一見事件は終わったかにみえたが、ミカエルはマルティンはハリエットの事件に関しては困惑していたことから、彼が犯人ではないと言う。とすればハリエットをよく知る人物が怪しいってことでアニタ（ハリエットの大の仲良し）にマルティンが死んだことを知らせる。アニタのパソコンをハッキングしハリエットに連絡するのではないかと疑ったが失敗に終わる。ミカエルはもう一つの可能性があると言ってアニタに言う「あなたがハリエットですね？」。その通りだった。彼女は幼少の頃から父（ゴッドフリード）から性的虐待を受けていた。ある日彼がこれまでの殺人のことをしゃべる（ハリエットの手帳のメモはこの為）。ひどく酔っ払っていたところを殴り殺したが、それをマルティンに見つかってしまう。それからはマルティンから性的暴行を受けるはめに。彼が島から離れた高校に入ってからは悪夢が覚めたと思っていたが、パレードの時に彼を発見し、この島から逃げることを決意する。自分（ハリエット）が死亡したと思わせるように持ち物を島に残し、アニタの協力で島から逃亡しアニタとして４０年間生きてきたハリエット。彼女はまだ自分は生きているというメッセージを込めて４０年間花を送り続けていたのだった。その後、ヘンリックとハリエットは４０年ぶりの再会を果たす。事件を解決した報酬としてヘンリックからヴェンネルストレム家の不正に関わる情報を渡されたが、３５年も前のことで立件は不可能だと知る。しかし、リスベットがヴェンネルストレムのことを興味本位で調べており、調査の結果、悪の組織との確かな証拠を手にする。この証拠をもとにヴェンネルストレムへの反撃を開始したミレニアムだったが彼（ヴェンネルストレム）は指摘された黒い金を複数の口座に分けていた。ところがこの金の移動を手伝った人物がリスベット扮する女だった。莫大な金を手に入れミカエルとリスベットはついに復讐を果たす（ヴェンネルストレムはマフィアに殺された）。リスベット「またクリスマスね。今夜の予定は？」ミカエル「娘に会う」彼が気に入るであろう黒の皮ジャンをプレゼントに会いに行くリスベットだったが、彼女が見たのはエリカ（ミレニアムの編集長で不倫相手）と一緒に車の乗り込むミカエルだった。プレゼントを捨てて走り去っていくリスベット…終わり。