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第309話 主の帰還、そして来訪 ♯

 汗に濡れた褐色の巨乳を両手で掴みながら俺は小さく呻く。

「う、あぁぁぁぁ……」

 女は俺の肩に手を回しながら細い叫びを上げる。

 それっきり声は無く、種が飛び出る音だけが延々と響いた。


「さて、そろそろ行って来るか」

 俺はベッドから起き上がり服を着始める。
セクリトは上半身だけを起こして水を呑んでいた。

 彼女を俺の女にして以来、延々と彼女を抱いていた気がする。
最初が肝心なので仕方ないのだが、部屋の外から時折セリアの唸り声が聞こえていた気がするので何か埋めあわせてやらないといけない。

「延々と女を抱いて飽きたら仕事か。結構な御身分だな」

「仕事じゃないさ。後始末も終わったが、勝手に帰る訳にもいかんからな。それを知らせるだけだ」

 帰りも船を貸して貰わないといけない。
急かされてはいないが、だらだらすればそれだけ帰還も遅れてしまう。

「それじゃあ……ん?」

 俺が服を来て立ち上がるとセクリトに腕を掴まれる。

「まだ陽が昇ったばかりだ。……もう少し後でも良いのではないか」

 彼女はつまらなさそうに顔を背けて言う。

「ステーセリは恐ろしく忙しいらしくてな。普段の仕事が始まる前に来てくれと言われていたんだ」

 そういうとセクリトは大人しく手を離す。
なんだったのだろうか?

「ふん。する事を終えたらさっさと戻ってこい。ただ喰って寝るにはこの部屋は狭すぎる」

 俺は満面の笑みになり、セクリトはそれを見て顔をしかめる。

「そうか寂しいのか」
「違う! 退屈なだけだ!」

 俺はセクリトをベッドに押し倒す。

 褐色の肌を首筋から腰まで舐めて行く。

「この美しい褐色滑々の肌も俺のもの」
「いや、私のものだからな」

 恥らうことなく放り出された乳房を揉み吸う。意外にも乳輪は小さく、色もやや薄い。

「この巨乳と可愛らしい乳首も俺のものだ」 
「……好色男め」

 更に手を下げ、股を開かせて種が詰め込まれた穴に指を突っ込む。

「この具合の良い穴も俺の物だ。全て俺のもの、お前は俺の女だ」
「んむ!」

 熱いキス、上の口は舌でかき混ぜ、下の口は指でかき混ぜる。

 セクリトはしばらく大人しく応じてくれたが、一段落して口を離すと同時に蹴られてしまった。

「ええい鬱陶しい。もう行け。さっさと行け!」

 加減されて全く痛くない蹴りを放った足を掴んでその先にキスをする。

「これからもいやらしい事をいっぱいしような」
「さっさと行けと言っただろうがエロ男が!」


 部屋を出た所にセリアが居た。既に完璧な礼装だ。
しかし俺は今から行くと伝えていなかったはずだが。
そしてふと彼女が脇に隠したものに気付く。

「野営用の寝袋……ずっと部屋の前で待って居たのか」
「……」

 セリアは何も答えない。一晩中俺とセクリトの音を聞いていたらしい。
唸り声は本当に聞こえていたようだ。

「今日はお前を可愛がってやるからな」

 頭を撫でると目を細めてくっついて来る。
セクリトは良い女だったが、やはりセリアは特別に可愛い。

 顎の下を撫でるとふにゃふにゃと声を出していたが、はっと気付いて真顔に戻る。

「は、早くいきましょう!」

 可愛いな。



総司令部

「そうか、ゴルドニアに帰るか」

 ステーセリは簡易な普段着のままで俺とセリアにワインを出す。
朝一番で酒とはなかなかやるな

「この程度の量は気付けだよ。それにしても職務時間の前に呼んだと言うのに正装で来るとはハードレット卿も案外貴族であられるのだなぁ」

 茶化すように言うステーセリ。

 そういえば当然のように礼装を着て来た。
俺も貴族社会の型にはまってしまったのかもしれない。もっと自由に生きねば。

「これ以上自由になってどうするのですか。自由と言いながらどうせ女を増やすのでしょう」

「まぁそれはいいんだ」

 ステーセリは二杯目の酒を煽りながら僅かに笑う。

「船の手配はしてやろう。何、南岸を奪還した今となっては軍船は遊ぶ。すぐにでも用意できるだろう」
「助かります」

 ステーセリは続ける。

「皇帝陛下から下賜された金貨と約束した戦車も用意してある。改めて良くやってくれた」

 ステーセリと俺は固く握手をする。

 そうだ。絶対に聞かないといけないことがあった。
主に一〇五が捕らえた捕虜達のことだ。

「捕虜達はどうなるのでしょうか? 女が多いと思うのですが」

 ステーセリは難しい顔をした。

「全員処刑――」

 俺は思わず机に両手をつく。あ、ヒビが入った。

「――にしろと言う意見も多い。『侵略者に食糧を与えて養うとは何事だ』とな。いまは一〇五が自分達の食糧からやりくりしているようだが」

 一〇五への教育は無駄ではなかった。
男は飢えてでも女を養うものだ。そうすればいずれ体を許してくれるだろう。

 俺は決意を固めた。

「ま、まさか! 止めて下さい!」

 セリアが止めるがこれは譲れない。男として俺がやるべきことなのだ。

「ならば彼女達を私に任せて下さいませんか? 全員ゴルドニアに連れて帰ります」
「あぁもう!」

 ステーセリは驚きに目を開き、セリアが頭を抱える。

「……それは奴らをまとめて引き取ると言う事か?」
「そうです」

 もし連邦が彼女達を殺すと決めれば俺にはもう救ってやれない。
ならばそうなる前になんとかしてやらなければならないのだ。

「総数で一万はいるぞ? ゴルドニア王に許可はとっていまい」
「はい。ですがなんとかします」

 俺の領地で引き受けることにしよう。
アドルフならなんとか考えてくれるだろう。

「ニコライ」

 ステーセリは真剣な顔でいつの間にか後ろにいた副官を呼ぶ。

「ほぼ全員が戦奴か兵卒で高級指揮官はいません。聞き出す情報も守るべき情報も持っていません」

 ふむと大きく頷くステーセリ。

「さすがにこの人数を運ぶ手段がないので船の都合をお願いすることになりますが……」

 一万となればちょっとした船団が必要になる。

 だが目の前の二人は笑顔を崩さない。
反対にセリアはぐったりしてしまった。

「いいさ、いいだろうとも。船ぐらい用意させてもらう。これで捕虜の話は一切片付くのだから」

「侵略者とは言え捕虜を皆殺しとは後味も悪いですからな。それもご丁寧にほとんどが女ときています。命令とあれば仕方ないですが、軍人としては避けたいものです」

 ステーセリはパンと手を叩いた。

「鉄は熱いうちに打てと言う。すぐに大臣共にかけ合うから一筆書いてくれ。何、心配するな、船と道中の食糧ぐらいは用意してやるとも」

 ステーセリは行動が早くていい。さすが連邦の最高司令官を務めるだけの男だ。
しかし、とにかく男前だな。俺も奴の半分も顔が良ければ初対面の女をもっと沢山抱けただろうに……平凡な顔の持ち主としては男を磨くしかない。後は一物だ。

「エイギル様の方が男前です。ではなく! あぁ……あっと言う間に地ならしされていく……」 

 何を心配している。
厄介払いできて連邦も幸せ、死なずに済んで女達も幸せ、沢山女が増えて俺も幸せ。
誰も不幸にならないじゃないか。

「その不幸をアドルフが一手に引き受けるのですけどね」
「大丈夫、奴も男だ。男なら周りに女が増えて喜ばないはずがない」

 俺はステーセリが持って来た書類を適当に書き、帰還に向けての準備は整った。

 だがまだもう一つ重要な問題が残っている。


「ゴルドニアに帰還するそうだな」

 イヴァンナは俺に手を差し出す。
出来れば乳を差し出して欲しかったが、ここは握手で我慢しておくとしよう。

「お前は祖国の為によくやってくれたと思う。私はお前を賞賛する」

 改めて俺の評価はかなり高かったらしい。

「軍人としても、そして男としてもお前は魅力的だと思う」 

 これは抱けるのではないだろうか。

「で、あの女は私に任せて置いていくのだよな?」
「そうきたか」

 イヴァンナは腕を組んで仁王立ち。絶対に許さんと雰囲気で言っている。

「他の捕虜達も引き取る。セクリト一人構わないじゃないか」 

「馬鹿者! 他の奴らは戦奴、行けと言われ叫んで突っ込むだけの者共だ! だがあの女は違う、我が国がここまで追い込まれたのは八割方あの女のせいなのだぞ? このまま中央平原に解き放つなど危険なことができるか。いつまた祖国に牙をむくかわからん! 目を見ればわかる。奴はまだ連邦への敵意を捨てていない!」

「そこは俺がなんとか押さえるから」

 だがイヴァンナは聞き入れない。

「実際に彼女に会ってくれればもう安心だとわかるさ」
「ふん! どうだかな!」

 実はここまでの事は予想していた。後はセクリトの演技力次第だ。


 俺はイヴァンナを伴って宿に戻る。

「入るぞ」

 予め決めていた回数ノックをしてからゆっくりと扉を開く。

「ふん、捕虜の分際で随分良い部屋に……なに?」

 イヴァンナはいつも通りセクリトに悪態を吐こうとして固まった。

「ご主人様!」

 甘い声を上げて飛び込んで来た女は間違いなくセクリトだ。

「寂しかった……三時間も放置するなんて酷いぞ」
「すまんな」

「あ? ああ?」

 俺の足にしがみ付いて太ももに顔を擦り付けるセクリト、呆然とするイヴァンナ。

 セクリトは薄い白生地のネグリジェを身に着けている。
浅黒い肌と純白の布はよくあって美しい。
丈が短いので身を乗り出すと尻が丸見えになってしまう。

「下品な下着を履きやがって!」

 彼女は一応下着をつけていたが、まるで紐のような下着は尻に深く食い込んで隠す役目を全く果たしていない。尻穴さえも半分以上がはみ出ていた。

「ご主人様、もう我慢できない。早く犯してくれ……」

 セクリトは俺の靴を脱がせ、つま先にキスをしたかと思うとズボンを降ろし始める。

「ははは、イヴァンナもいる。もう少し我慢できないのか」
「できる訳無いだろう。こんな……こんな……」

 ズボンが降ろされ、一物が飛び出る。

「すごいモノが目の前にあるのに」

 言うが早いがセクリトはがっぷりと男根を咥えて頭を振り出してしまった。

 俺は呆然とするイヴァンナに言う。

「こう言う訳だ。あの勝負から後、彼女を徹底的に抱いたのだが」
「んぶっんぼっ!」

 激しく動く頭を撫でてやると嬉しそうに目を細め、更に奉仕が加速する。

「セクリトは巨根好きだったらしい。しかも凶暴に見えて本性はとんでもない淫乱被虐趣味でな。俺と俺の男根に心から服従してしまったんだよ」

 そうこれが俺達の作戦だ。
彼女が俺に心から屈服し、男と肉棒の事しか頭に無い色情狂になってしまえばもう連邦への脅威ではない。とイヴァンナに思わせることができる。

 屈辱的な演技にセクリトがどこまで従ってくれるか心配だったが問題はなさそうだ。

「……以前こいつは臣従したふりをして噛みついた事もあったろう。演技ではないのか?」
「いや、今回は本当さ」

 さすがにそう簡単ではないか。
俺はセクリトの頭を離させる。
すると彼女は慌ててもう一度咥えようとするがそれを手で押さえる。

「た、頼む。もっとチンポをくれ……でかいチンポをしゃぶらないと変になってしまう」

 なんとか男根に近づこうと必死に身をよじり、舌を伸ばすセクリト。
予想以上の演技、どう見ても心まで色欲に染まった変態女だ。
変態の演技をさせるのは心苦しいが、これも彼女の為、もう少し我慢して貰おう。

 手を離すと飛び付くように再び一物を咥える。

「な? こんな変態になってしまったんだよ。もう兵の指揮なんかできないさ。毎夜、俺に抱かれるだけのメス豚だよ」

「フガ」

 メス豚と言うのが気に入らなかったのか歯を立てられた。
お前がどうしようもない変態だと強調する為だ。勘弁してくれ。

「奉仕はもう良い。尻を見せてくれ」
「あぁ……いくらでも見ろ。前でも後ろでも好きな方に突っ込んでくれ」

 セクリトは俺達に尻を向け大きく開く。
紐のような下着では隠しきれない前と後ろの穴が開帳される。

「あの憎たらしい女がこんな淫婦になるとはな……」
「だろう? これからは俺の女として可愛がるから連れ帰ってもいいじゃないか」
「チンポ……太いチンポをくれ……」

 よし、これでいけそうだ。

「だが、私の恨みは消えたわけではないぞ」

 イヴァンナがセクリトの尻を蹴っ飛ばす。

「何をする!」
「ほう?」

 セクリトが怒ってしまった。イヴァンナがニヤリと笑う。

「私のケツを蹴っていいのは愛しいご主人様だけだ。チンポのついていない奴に用は無い!」
「変態女が……」

 演技を忘れていなかったようで安心した。

 だが今のやり取りでイヴァンナは何かを思いついたのか舌舐めずりする。

「なるほど『愛しい御主人』か。これは面白い」

 イヴァンナが悪い顔をして俺を振り返る。
そんな目で見られたら一物が立ってしまう。

「お前はこの男に惚れているのだな?」
「当り前だ。ご主人様ほど強く逞しく、男根が大きな男はいない。最高の男だ」

 演技とわかっていても嬉しくなってしまう。

「そうかそうか……ならば良い考えがある」

 イヴァンナは俺に向き直り、唇を押しつけて来た。

「お前は私の体を欲しがっていたな? その考えは変わらないか?」
「もちろんだ」

 今度はポカンとするセクリトを尻目にイヴァンナが上着を豪快に脱ぎ捨てた。

「お前の愛しい男を目の前で犯してやろう。お前の男が他の女に狂うのを見ていろ」

 言いながらイヴァンナが剥き出しになった乳房をこちらに向ける。
予想外の展開だが、頭で考える前に俺はむしゃぶりついてしまった。

「こら! もっと優しく……あん! ふふ、どうした、もっと見ろ。お前の男は私の乳に夢中になっているぞ」

 セクリトは『こいつは何している?』と言いたげな顔をしていたが、悪い顔をして俺の腕を掴む。

「や、やめてくれ! 私は本当にこの男に惚れているんだ! あまりに酷い……」

 悲鳴を上げながら俺の耳元でぼそり。

「面白そうだからこのまま乗ってやれ」

 あぁこれが謀略戦か、俺はレオポルトの範疇に踏み込んでしまったらしい。

「どうだ、私の乳は美味いか? この女よりも良いか?」
「あぁ……セクリトよりもいいな。乳首が俺好みで触り心地も最高だ」

 本当は甲乙つけがたい乳房だ。嘘を吐くのは本当に心苦しい。

「うぅぅ……くそう……私の男を……よくも……」

 悔しそうに俯くセクリトにイヴァンナは気を良くしてますます大胆になっていく。

「次は太ももを舐めていいぞ。その怪物女よりはまだ女らしいだろう」
「気にしている事を! そんな嬉しそうに舐めるなんて……」

 心は苦しいがこれも役得だ。舐めまわしておこう。

「股間も構わん。その女よりもいいか?」
「あぁ、綺麗な形をしている。セクリトは黒ずんでいるからな」

 言ってからセクリトに目で謝るが、彼女は薄笑いしながら、もっと煽てろと合図する。

「うぅぅぅ、こんなことなら遊ばなければ良かった。私の男……愛しい男が盗られてしまう!」

 突っ伏して泣き濡れるセクリトに高笑いするイヴァンナ。
多分床に伏して笑っているのだろうなぁ。

「いよいよだ。私の手で昇らせてやろう。そらいけ! たっぷりと出せ!」

 イヴァンナは俺の背中から手を回して一物を激しくしごく。

「だめだ……いかないでくれ。お願いだ」

 セクリトの懇願も空しく俺の肉棒は動き始める。

「無駄だ。もうビクビクし出した。そら、お前の愛する男が他の女の手の中で昇るぞ! 良く見ろ!」

 涙目のセクリトの前で激しく絶頂して精が噴き出す。
その瞬間、セクリトは大きな声を上げて泣きだし、イヴァンナは満足げに息をつく。

「ふぅ、これで少しは意趣返しできたか。いいか、忘れるなよ。ハードレットは私が抱けないから代りにお前を抱いているだけだ。お前の女の魅力など大したことはない」

 立ち去ろうとしたイヴァンナに聞こえるようにセクリトが呟く。

「くそ……だが良かった。穴を使っていないならまだ私の男だ。寝取られていない」
「なんだと?」

 振り返るイヴァンナ。
俺にはもう何もわからない。ただ股を開いて一物を勃てるだけだ。

「男にとって一番大切なのは女の穴だ。そこを使っていないのだからちょっとした遊びのようなもの。悔しいが我慢できる」

「面白い、ならばその一番大切な物でも私の方が上だと教えてやろう!」

 そう言うなりイヴァンナは俺に圧し掛かってくる。
そのまま騎乗位で一気に男根を飲み込もうとしたが、苦悶の声を上げて止まる。

「で、でかすぎる! 腕より太いぞ。なんだこのデカチンは!」
「怒られても困る」

「良かった。やっぱり私のデカチンは他の女には入らない。寝取られずにすむ」

 セクリトが挑発する。

「そんなことがあるか。お前にできて……私に……あぁぁぁぁぁぁ!!」
「おいおい、そんな無理やりしたら怪我をするぞ」

 聞く耳持たず、自分の腰を掴んで押し下げて行くイヴァンナ。
そして遂に彼女の腰が下がりきる。

「がああぁぁぁぁ!!」

 もう悲鳴なのか断末魔なのか分からない声が漏れた。
穴が少し切れた感触もある。快楽などなく痛みしか感じないはずだ。

「ど、どうだ……私の方が……いいだろう?」

 涙と鼻水を流しながら聞いてくるイヴァンナ。さすがにそうだと頷くしかない。

「入れただけなら大丈夫。激しく動かないと寝取られたことにはならない」

 そしてセクリトの更なる挑発。
イヴァンナは見事に乗って動き始める。

 彼女は軍人として大丈夫なのだろうか?
挑発に弱すぎる。セリア並に食いついてくるぞ。

 拙い動きではあるが必死の顔で動き、大きな胸もぶるぶる揺れる。
しかも相手はいつかものにしたいと思っていた美女だ。
俺の興奮はどんどん高まって行く。

「ぬ、震え始めたな。もう出るのか……なら一旦抜いて――抜けないな。傘が張り過ぎだ」

 イヴァンナが腰を上げて抜こうとする。
そこに満を持してセクリトが飛び付いた。

「駄目だー中に出させるのだけは勘弁してくれーそれをやられたら私はもう立ち直れないー」

 イヴァンナにしがみ付き、懇願するセクリト。
だが明らかに俺の上から逃がさないように押さえている。

「だから抜くと言っている! 邪魔だからどけ!」

 ただでさえ限界なのに美女二人が上に乗りもみくちゃになるのだ。
どんどん種が上がってくる。

「イヴァンナ……もう駄目だ。出てしまう」

「待て、すぐに抜くから少し我慢しろ! ええいどけ、離せ!」
「やめてくれー私の男を寝取らないでくれー」

「どけどけ! 本当に中に出てしま――――あっ!?」
「すまん。出た」

 最後に俺は腰を突き上げ、イヴァンナの乳を掴んで射精する。
一応少しは我慢していたのだが、それが災いしてかすごい量が出てしまう。

「あぁぁぁぁ! 中に出したなぁぁ! 今すぐ止めろぉぉ!!
「無茶を言わないでくれ……おおぅ……」

 もちろん射精は途中では止まらず、腰が抜ける快感と共に全てがイヴァンナの中に流れ込んでいくのだった。


 長い射精が終わり、萎えた一物が自然に抜け落ちる。
追いかけるように大量の精が溢れだした。

「……」

 イヴァンナは俺の胸の上に乗っかったまま首を絞めてくる。
もちろん手加減はされているが。

「塊みたいな濃い種汁を出しやがって。私は未婚だぞ」

 イヴァンナは片手で数を数える。

「あれから三日で……あぁ最悪だ。一番危ない日だ!」

 頭を抱えて青くなるイヴァンナ。

「もし良ければこのまま俺の女に――ぐえ」

 首を絞められる。

「寝言を言うな! 私は連邦の栄誉ある家、中央平原などに行けるものか! ……まぁお前が連邦に残るなら考えなくもないが」

「悪いがそれはできない。帰りを待つ女が沢山いるんだ――ぐえ」

 再び首を絞められる。

「デカチン種付け男と淫乱女などもう用はない! さっさと出ていけばいい!」

 言いながら服を着始めるイヴァンナ。
どうやら俺達が帰ることを認めてくれたようだ。

「但し――」

 キッと俺を睨む。

「もし出来ていたら! 絶対に責任を取らせるからな! 覚悟しておけ!」

 それだけ言ってズンズン部屋を出て行く。そして帰り際に一言。

「お前の事は嫌いじゃない。しっかりそいつの首に鎖を繋いでおけよ」

 イヴァンナは去る。
同時にセクリトがククと笑い始める。

「本当に愚かな女だ。少し挑発してやったら見事に孕んで帰るとは、あれが司令官では連邦も知れたものだな」

 尚も笑うセクリト。だが少し気に入らない。

「イヴァンナは良い女だ。騙したのは俺も共犯だが嘲笑うのは良くない」
「はぁ? おい!」

 俺はセクリトをひっくり返し、紐のような下着も取り去る。

「あれだけ出してまた発情したのか? おい! そこは尻だ。まだ痔が治って……あぁぁぁ!!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 数十隻の輸送船団に満載した女捕虜達と共に河を遡り中央平原へと帰って行く。
行きと違って快速船で疾走とはいかないので旅程はかかる。
だがまったく退屈は感じない。

「ハードレット様ぁもっとぉ」
「新しい御領主様ぁいやらしいことしてぇ」

 体中に抱きついて来る女達を抱きしめながら口移しで果汁を貰う。
女捕虜達の人数は九五〇〇もいる。
本来は一万いたのだが、欠員がいる。

「クルリも馬鹿よねー領主様の方がずっといい男なのにー」
「中隊長の愛人になったのよね? 赤ちゃん作るって嬉しそうに言ってたし」

 そう、一部の女性達は俺と共に中央平原に行くとしながら、一〇五の兵士達の愛人や妻に収まったのだ。戦後の混乱期だから後のことはどうにかなるのだろう。

 ヤーコフも今回の戦果で名誉騎士を授けられたらしい。
女達が豊かに暮らせる男についていくのは当然だ。
奴は四人程の女に迫られ、全員を愛人にしたらしい。
一人も妻にしない所がセリアの勘に触れたらしく、ハイキックを貰っていた。

「あーん領主様ーこっちの船にもきてぇ!」
「大きいおっぱいがいっぱいありますよー」

 隣の船では甲板に並んだ女達が一斉に胸を晒し、大小の胸が揺れる。

「この船団は天国へ向かっているのかもしれない」
「……約束は忘れないで下さいね」

 隣にセリアに釘を刺され、レアやマータにもジト目で見られてしまった。

「わかっているよ」

 約束とは帰るまでの間、捕虜の女性達とは性交しないというものだ。

 建前は帰った後で女性達の処遇を決めないといけない。
抱いた女だけ優遇されれば不和の元になる――というのだ。
全員抱ければそれも無いのだろうが、さすがに九〇〇〇を超える人数を一カ月やそこらでは無理だ。

「自分の粗末な一物と非力な玉が恨めしい。彼女達は俺に抱かれたがっている。全員まとめて抱いてやるのが男の甲斐性だというのに」

 まだまだ鍛えねばならないということか。

「これ以上怪物になったら死人が出ますから止めて下さい」
「私はやり殺されても幸せだよ」

 セリアとレアがすり寄ってくる。

 約束の本音はレアやマータなどが今回あんまり俺に抱かれなかったので不満が溜まっているらしい。
そこで帰り道の間、徹底的に抱いて貰おうという魂胆なのだ。

「よし、ならレアには逆立ちをしてやろう」
「わーい。じゃあ先におしっこしとくね。あれされると全部垂れ流して失神しちゃうから」

「私にもその逆立ちをやって貰えませんか?」
「ソフィアさんにはまだ早いです。エイギル様との行為に慣れていないと本当に廃人になりますよ」

 穏やかな会話が続く。

「ねえ私居場所がないんだけど」

 ナーティアが何か言っていた。

「逃げたくなってきた。アホかあいつは」

 だめだぞセクリト。

「どれだけ女臭いのじゃ。あぁ一人二人食ろうてやろうか」

 勘弁してくれブリュンヒルデ、俺からたっぷり吸っていいから。

「たねづけーたねづけー」
「らんこーえっちーてんごくー」 

 水面から怪しい歌が聞こえる。後でミルミに怒られそうだ。

 俺達は遂にゴルドニアに帰還する。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
帝国東北部 中央平原南の境界付近

 男女混合十人程の集団が息も絶え絶えに歩き続けていた。

「はぁはぁ……もう少しだ。もう少しで中央平原に入れる」
「みんな頑張れ! 後ほんの二、三日だぞ!」

 一団は激しく疲弊していたがそれでも歩みを緩めることはなかった。

 彼らは帝国の辺境部から脱出した者達だった。

「でも大丈夫なのか? 噂では山が爆発したって。俺の故郷からでも煙が見えたって言うぞ」
「わからねぇ……でも行くしかねぇ。あの税と労役は絶対に払えねえ。村にいても死を待つだけだ」

 その時、一人の少女が地面に倒れる。
慌てて隣の男が抱き起こすが既に息はなく、首を振ってからその場に置いて足を進めた。

「とにかく進むしかねぇんだ。死にたくなけりゃな」

 男は気を紛らわす為か、肩を組んで歩く若い夫婦に声をかけた。

「あんたらはルグースの村だったな。確か領主が突然村ごと焼き払ったとか言う……反乱でも?」

「あ……あぁ……そんなとこだ。税が重すぎて先走った奴がいてな」

 夫が強張った顔で言う。明らかに不自然だったが今の状況で疑う者はいなかった。

「そうか、あの税じゃ無理もねぇよ。それより奥さん具合悪そうだな。次の水場で休憩になるからそこまで手を貸してやるよ」

 男が伸ばした手を夫が払い退ける。

「なんだよ! 親切でやってるのに!」
「す、すまん。だが彼女は俺がなんとかするから大丈夫だ。本当にすまん」

 舌打ちして離れる男。
夫は誰も見ていないのを確認してから妻の顔を覆うフードを外す。

「すごい熱だ。どうしてこんなことに……ナタレ可哀想に」

 女は熱に浮かされ、声にならない音を発している。
そして彼女の顔には豆粒状の出来物が無数に現れていた。
夫が服を軽くめくると白い出来物は顔のみならず全身を覆っている。

「昨日までは顔だけだったのに……くそう、一体これはなんなんだ」
「あぁー……あぁー……」

 既に意識も朦朧とした妻が小さく呻くと同時に口から大量の血が零れる。
夫は慌てて布でそれを拭きとる。

「大丈夫、落ち着いてゆっくり寝ればきっと治る。だから頑張ってくれ」

 夫は再び妻にフードを被せ、支えられても歩けなくなった彼女をおぶると足を進めていく。
汗ばんだ彼の顔にもいくつかの白い出来物が浮き出ていた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
主人公 エイギル=ハードレット 24歳 夏
地位 ゴルドニア王国辺境伯・東部大領主 山の伝説 ドワーフの友 アレス王の友 竜殺しの英雄
エルフの仲介者 白都の性王

領民 181000人 難民22000人 女性捕虜達9500人
重要都市 ラーフェン 29000人 リントブルム 5000人 ヴァンドレア特別町 9000人

軍7700名 
歩兵4500騎兵1000弓兵600弓騎兵900臨時難民警備兵1500
予備役2300
大砲26門 大型砲20門 ドワーフ砲16門

家族
ノンナ(正妻)カーラ(側室)メル(側室)ミティ(側室妊)マリア(側室妊)カトリーヌ(側室妊)
メリッサ(愛妾)クウ(愛妾)ルウ(愛妾)ミレイ(愛妾)ピピ(しっぽり)
ケイシー(幽霊)リタ(メイド長)ヨグリ(脚本家)アリス(前後不覚)レア(しっぽり)
マルスリーヌ(愛妾孕)娘ステファニー(愛妾)ブリジット(愛妾)フェリシー(愛妾)
ナーティア(気まずい)ブリュンヒルデ(女臭い)ソフィア(しっぽり)セクリト(休息)

セバスチャン(窮)ドロテア(王都屋敷管理)クラウディア(巨肉玉)クララ(侍女)
フェルテリス(みんなの肉便器)

人外
ラミー(職務放棄)アルラウネ(もっさもっさもっさ)プチローパー(寄生)ミルミ(遠足)
ペット 
ポチ(勇者トカゲ)メッサーシュミット(駄犬)シュバルツ(摘まみ食い)

部下
セリア(しっぽり)マータ(しっぽり)イリジナ(指揮官)ルナ(指揮官)ルビー マイラ(緊急)
ギド(護衛隊)ポルテ(難民担当官-緊急)グレーテル(妻犬予定)
レオポルト(参謀-緊急)アドルフ(内政官-緊急)トリスタン(内政補佐)
クレア&ローリィ(御用商人-緊急)リリアーヌ(女優)クロル(使用人)アルマ(陥落)

財産 金貨10450 下賜金(未開封)
経験人数505人 産ませた子55人+555匹
     
 
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