Notes

2012年6月

～Jyaga is nightmare～

【設定】
味方側…じゃが･ゲハさん･バーバラさん･ぐっさん･グランツさん

敵側…まさとうさん･シヤさん･清水さん･ドクダミさん

以上の設定を見てからご覧下さいm(_ _)m

後､キャラが「若干」変わってますが了承を(^_^;)



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西暦､20XX年･6月｡


時代は戦争を始めていた｡

勢力は二つに分かれ､

双方ともに自分達の独立を果たそうと願っていた最中に起きた出来事だ｡



～ブリッジ～


じゃが「今日は､一段と作業が厳しかったっすね｡」

ゲハさん「あぁ､でもまぁヘルメット被ってなかったら危うかったぜ｡」


二人はこのブリッジの整備をしているじゃが坊とゲハの二人である｡


二人とも整備担当ではなく､「テストパイロット」なのだ｡


そう､この戦争はＭＳという物を使って戦争を繰り広げていたのだ｡


ゲハさん「とりあえず､バーバラは何処に行ったし!アイツ仕事をサボんなし…」

じゃが「さっき見かけましたよ｡確か…艦長室に向かったみたいっす」

ゲハさん「俺らも行くぞ､流石にバーバラ一人だけの要件じゃないだろ｡俺らは同じテストパイロットな訳だし｡」


という会話からじゃがとゲハは艦長室へ向かった｡


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～艦長室～

艦長室では話し合いが行われていた｡


バーバラさん「…そんな事が起こりえますかね…？」

ぐっさん「いや､流石に見逃す訳には…」


そこに、


じゃが･ゲハさん「失礼します､艦長｡」


ぐっさん「やぁ､じゃが君にゲハ君じゃないか｡…バーバラ君､二人は手が離せないのでは？」

じゃが「いえ､いつでも仰って頂ければ行けました｡」

ゲハさん「というか､知らせてないだけだろバーバラ｡」


艦長(ぐっさん)と話していたのがバーバラである｡

彼も､同じテストパイロットなのだ｡


バーバラさん「いや､でも俺の言い分も聞い…」

ゲハさん「そんな事はどうでも良いんだが､艦長｡一体どんな話があったのでしょうか？」


間を入れずにゲハがバーバラの口を止めて､艦長に話を進めるように仕向けた｡


ぐっさん「いやそれが…少々厄介な話を上層部から通達されてね…」

じゃが「具体的には？」

ぐっさん「実はだね…敵軍が新ＭＳを発表したらしく､性能も段違いだという通達があったのだよ｡しかも､その試験の対象になったのが我々の母艦への攻撃指令のようなのだ…」

ゲハさん「つまり､試運転がてらにこの母艦を落とそうと｡そう奴等は考えてる訳ですね｡」

じゃが「そう捉えて良さそうですね｡」

バーバラさん「…まぁそういう事な訳だよ｡でも､俺の昨日の動きから言わせてもらうとだな…」


じゃが「ならとりあえず､ＭＳのメンテに戻りますね｡いつでも出撃出来るような状況にしておきます｡」

ゲハさん「そうだな｡とりあえず失礼しますね艦長｡」


と言って二人は部屋を出た｡


バーバラさん「…その新ＭＳ搭乗予定のパイロットが俺らと同じテストパイロットらしい｡って言いたかったんだが､まぁ話を聞かない方が悪いわ｡」


ぐっさん「これはあちらにとってもデメリットしか無いような気がするのだがねぇ…」

バーバラさん「そんなの敵側の勝手だ｡と言いたいんですが…そうも言ってられませんね｡俺らと同期のパイロットをぶつけて来るとは…」

ぐっさん「まぁ君もメンテに戻りなさい｡いつ敵側が襲って来るかわからないからね｡」


バーバラさん「了解しました｡」


と言ってバーバラも艦長室を後にした｡



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～敵サイド・ブリッジ～

こちらもこちらでパイロット同士の会議が始まっていた｡


ドクダミさん「まさか､俺達がテストパイロットに選ばれるとはね｡」

シヤさん「しかも女性である私までとは思ってもないわよ…」

清水さん「あれ？誰が女性…」

シヤさん「…何か言ったかい？」

清水さん「いや､なんでもない｡」


こちらの三人は男性テストパイロットのドクダミと清水の二人と､女性テストパイロットのシヤさんを合わせた三人だ｡


先程のじゃが・ゲハ・バーバラの三人と同じ同期のＭＳのテストパイロットだ｡


ドクダミ「で､まさとうは一体どうしたんだ？」

シヤさん「あぁ､まさとうならさっき艦長室に…という噂をしたら艦長が現れましたよ｡」


メガネさん「ん？どうしたんだい？」


こちらは艦長のメガネだ｡

しかもこちらもぐっさんとはほぼ同期というのが何かの縁なのだろう｡


ドクダミさん「艦長､まさとうは一体どちらに…？」

メガネさん「あぁ､さとう君なら私にＭＳの試運転に行ってくると言ってカタパルトに行ったが…」

清水さん「え､ＭＳの試乗は今度の作戦なのでは…？」

メガネさん「まぁ彼は自己尊重マークを付けたうちの勢力の数少ないパイロットだ｡しかもまだテストの状態だと言うのに…全く､恐れ入るよ｡才能という存在(もの)は｡」

シヤさん「というか､その事実を初めて知ったのですが…」

清水さん「アイツ､仲間は平等に見たいんだろうな…」

ドクダミさん「まさとうは､常に何かしら才能と知恵を持ってるからな｡」


パイロットの三人は「まさとう」という存在を誇りに思っていた｡


それ故に､


清水さん「なぁ…この作戦､まさとう抜きでやり遂げないか？」


清水がいきなりそう言い放った｡


それに他の二人も賛同した｡


ドクダミさん「…俺らでもやり遂げられるって言ってやろうぜ!」

シヤさん「そうだな!よし､アイツらに私達の力を見せつけよう!!」


全員戦いへの意欲が上がった｡これで行ける｡誰もがそう願って叫んでいた｡


後半へ続く｡
～Jyaga is nightmare～

じゃがとゲハはＭＳのメンテナンスを行っていた｡


じゃが「ゲハさんのは､超遠距離型のＭＳなんですね｡」

ゲハさん「あぁ､俺には一番似合ってると思うよ｡この､軽いライフルとか俺の好みだわ｡」


と言いながら､じゃがのＭＳに近づいた｡


ゲハさん「で､じゃがは一体何をコンセプトにしたらこうなるんだ…」

じゃが「いえ､普通に｡」

ゲハさん「いや､普通に考えたら近接を重点と考えてるのにハンマー持ちながらヒートロッドもライフルも持ったら重すぎて動けないだろ!」

じゃが「それを何とかしたのが､あのグランツさんじゃないですか｡」

ゲハさん「グランツの考えも通常じゃないからね!一体どんな整備したのやら…」


そんなこんなで話していたら､バーバラさんが現れた｡


バーバラさん「よぉ､俺のも何かしらコメント付けてくれよゲハ｡」

ゲハさん「…とりあえず､特攻型近接ＭＳって言わせてくれ｡それ以上のコメントは持ち合わせてない｡」

バーバラさん「男らしいと言う意見は？」

ゲハさん「良い囮という意見なら｡」


…話は全く噛み合っていなかった｡



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そんな中､戦いの火蓋は切って落とされた｡


それを知らせたのは艦内の放送だった｡


ぐっさん「大変だ!近くに敵母艦の姿を確認したそうだ!!テストパイロットの諸君は戦闘準備を!!」
バーバラさん「おぉぅ､こんな話をしてる場合じゃない!早く乗り込むぞゲハ､じゃが!」

ゲハさん「了解｡言われずとも乗りますよ｡」

じゃが「さて､我々の初出撃ですね｡気合い入れましょう!」


そうして､三機のＭＳはカタパルトに向かった｡




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～敵サイド・カタパルト～


こちらは出撃の前の余談だった


シヤさん「ドクダミの機体は何か…コメントを付けづらいな｡とりあえず､その機体の頭の髭は何があったし｡」

ドクダミさん「そんなの知らないよ!でも､何回も見たら流石に愛着沸いてきたよ｡」

清水さん「それを言うなら…シヤさんだって何でカメムシみたいなＭＳなんですか？」

シヤさん「カメムシ言うなし!…よく見たら結局カッコ良いんだけどなぁ…」

ドクダミさん「で､それに対して清水は武器は特に無しと｡…戦場舐めてないか？」

清水さん「いや､武器が無いんじゃなくて拳が武器なんだよ｡まぁ超近接ＭＳって所だろう｡」


こちらの三機も中々に個性豊かな新ＭＳが揃ったようだ｡


シヤさん「まぁあれだな､流石に出撃前の会話ではない事は間違いないな｡」

ドクダミさん「最初に振ったのはシヤさんですけどね…」


と言いつつ､カタパルトへ向かう三機｡


メガネさん「さて､君達の力を見せつけて来たまえ!」

三人「了解!!」


一人一人が出撃するときに叫んだ｡


シヤさん「一番機､シヤ行きます!!」


まずは先頭を切ってシヤさんが｡


ドクダミさん「二番機､ドクダミ行きまーす!」


それに続きドクダミが｡


清水「行くぞぉ!清水､出る!!」


最後に清水が颯爽と出撃した｡


これから過激な戦闘が始まろうとしていた｡




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ゲハさん「とりあえず､俺は出撃しないで母艦の縁で狙い撃つわ｡」

バーバラさん「流石ゲハ｡やり方が悪どいぜ｡」

じゃが「いや､でもこちらにはそれで有利が付くかも知れませんしね｡楽に立ち回れますよ!」

ゲハさんだろ？悪どい何て言ってたら死ぬぞバーバラ｡」

バーバラさん「いや､そう簡単に死ぬかよ｡というか死ねるか!」


という流れも有りながらじゃがとバーバラの二人はカタパルトに向かった｡


ぐっさん「と､とりあえず死なない程度に任務を遂行してくれたまえ｡」

バーバラさん「悪いな艦長｡そんな悠長な話をしてる暇は無いみたいだぜ｡俺は全力で任務を続行し続ける!ゲハ達もそうだろ!?」

ゲハさん「とりあえずやれることをやるまでさ｡」

じゃが「この母艦の為に､ね｡」


三人はそれぞれの思いを抱きながら､カタパルトに向かった二人は出撃体制に入った｡


その時､


グランツ「バーバラ達よ､俺を忘れてはいないか!?」


オペレーターのグランツさんだった｡


経歴などが全く明かされていない謎の多い人物である｡


ゲハさん「おぅグランツ｡さっきグランツの話題なら出てるから安心しろって｡」


グランツさん「そうか!で､じゃが!今回はその機体の初出撃だから無理はするなよ!」

じゃが「グランツさん了解しました!」



バーバラさん「んじゃあ､一番機｡バーバラで出るよ!」


と言って出撃したバーバラさん｡


じゃが「二番機､じゃがで行きます!!」


続いてじゃがも出撃｡


ゲハさんは母艦の縁で待機となった｡




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そして､戦いは始まった｡


清水さん「さて､まずは俺から攻めるのがセオリーだよな!」


清水が威勢良く敵の母艦に近づいた｡


だが､そこには既に配置されていたバーバラさんと鉢合わせになる結果となった｡


バーバラさん「目標発見発見!じゃが､応援頼むぞ!今から防衛を開始する!!」

じゃが「了解しました!」

清水さん「そんな応援来る前に沈めりゃ終わりさぁ!!」



そして抗戦｡


清水とバーバラの機体は相性の有無を言わない近接型のＭＳ｡


戦い方も良く似ていた｡


バーバラさん「コイツの機体も近接型か!!」

清水さん「相性何か要らねぇ､ぶつかるまでぇ!!」

二人とも迎撃をせずに剣と拳のぶつかりあい｡




だが､そこに一発の弾丸が間を割った｡


清水さん「…援護射撃か!?」

バーバラさん「げ､ゲハか？」

ゲハさん「バーバラ､俺を忘れてはいないか？この狙撃の俺をなぁ!」


そう言いながらゲハは清水のＭＳに狙撃を開始する｡


同時にじゃがも到着し､3対1となった｡


じゃが「さて､これで積んだでしょう？」

バーバラさん「流石に降参した方が…」


その時､清水がクスリと笑った｡

清水さん「…誰が俺一人だとでも？」


その瞬間｡


シヤさん「ここにもいるよ!」


といい放ちながら撃たれるレールガン｡


それはじゃがの機体に軽い損傷を負わせた｡


じゃが「っぅ!!よ､よくもやって…」

ドクダミさん「そんなによそ見してても大丈夫かい？坊｡」


というドクダミの言葉からのライフル｡


勿論またもや命中｡


これでかなりのじゃがは損傷を負った事になってしまった｡



清水さん「これだから素人は困る｡いつ如何なる時も冷静に対応しないとすぐにこうなるんだよな｡」

シヤさん「ま､今のはこちらの作戦通りなだけだけど｡」

ドクダミ「…まさとうがいなくても､俺達はやれる｡やれるんだ!」


あちらの士気が上がっていくのが見える｡


バーバラさん「大丈夫かよ､じゃが!?」

じゃが「…っ､まだ序の口｡まだまだこれから…ですよぉ!!」


そう言いながらハンマーを投げるじゃが｡


対象になったのはシヤさんのＭＳ｡


シヤさん「さ､流石に予想外すぎるっ!」


機体には命中したが､かすっただけで､ダメージも少なく済んだようだ｡


ドクダミさん「なかなか根気強くて良いな｡これは俺が仕留めるしか…」

じゃが「そう言ってられるのも…今のうちっ!」


と言ってドクダミとじゃがは抗戦状態に｡


清水さん「シヤさんは母艦の狙撃機を沈めて!」

シヤさん「わ､分かった!」


そのまま､清水とバーバラが近接戦闘を開始｡


シヤさんとゲハさんが抗戦することになった｡





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状況は硬直状態になっていた｡


硬直というよりは持久戦｡


シヤさんはゲハを追い詰めてはいるものの、


ゲハのＭＳは迎撃の強い機体であるため､中々決定打を撃てない｡



清水とバーバラも似たり寄ったりだが､


やはりＭＳに相性が産まれないため､中々強い一打を決めることが出来ない｡


じゃがはあの後ダメージは負って無いが､


ドクダミの連続攻撃を防ぐのが限界で､そしてドクダミの残弾も残り僅かとなった｡


じゃが「とでも思いますか？」


じゃがは笑った｡


じゃが「拘束解除｡」


その言葉で全ての武装が外れ､生身のＭＳが顔を出した｡


ドクダミ「それが､そいつの真の姿か…」

じゃが「そ｡これで五分になる訳が…ないよね!」


と､言った次の瞬間だった｡


さとうくんさん「それで勝ったとか､笑わせてくれるよ｡なぁ!」


その言葉と共にブーメランがじゃがの目の前を横切った｡


じゃが「っ!!ぶ､ブーメランがいきなり…」


そこに現れたのは赤いＭＳ｡


それはじゃがの今まで見たＭＳの中でも一段と凄みが伝わった｡


さとうくんさん「俺は､このままコイツらが黙ってやられるのだけは見たくないんでね｡」

じゃが「そ､そちらの仲間なら容赦はしないぞ!」

さとうくんさん「そうか､じゃあお前はここまでだ｡」


そのまま目の前に一瞬で現れるまさとう｡


さとうくんさん「ま､戦闘不能にするだけだがな!!」


といって両腕とエンジンブーストを撃ち抜かれた｡


じゃが「そ､そんな馬鹿な…ま､全く見えなかった…」


じゃがは､戦闘不能となった｡



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清水さん「!!こ､これは…まさとうか!?」

バーバラ「よそ見をするとは甘い行動をぉ!!」


清水がまさとうの反応に気付いた瞬間をバーバラは隙として捉えた｡


だがそれが間違いだったのだ｡


さとうくんさん「あ､悪い｡俺はもうお前の後ろを捕ったんだ｡」

バーバラさん「なぁっ!?」

清水さん「これで終わりだぁ!!」


まさとうが両腕を切断した所に追い撃ちで拳を入れた｡


その勢いは､コックピットを貫いていた｡


バーバラさん「まさか…俺が初めに死ぬとは…な…」


バーバラは､コックピットを貫かれ還らぬ人となった｡



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シヤさん「ま､まさとうが助けに!?」

ゲハさん「な､何だ…あの威圧感を持ったＭＳは…」


そこにはまさとうが既に到着していた｡


さとうくんさん「悪い悪い､この機体で少し遊び過ぎたわ｡」

シヤさん「そ､そうなのか…」


そしてまさとうの目標はゲハへ｡


さとうくんさん「あの狙撃機を落とせば終わりだな？」

シヤさん「た､多分…」

さとうくんさん「了解了解｡まぁ､さっくり終わらせてやるよ!!」


そう言ってゲハに突っ込むまさとう｡


ゲハさん「流石にダメージの一つは…!!」


という狙撃は肩にだが命中はした。


さとうくんさん「…ほぅ｡当てただけでも凄いわ｡だから確実に生かしてやるよぉ!!」



と言って更に増す速さ｡


流石にもう誰も止められるスピードではなかった｡


さとうくんさん「ま､良くやった方だと覚えとくわ｡」



勿論､エンジンと両腕を切断し戦闘不能になってしまった｡


ゲハさん「い､今のＭＳ使いは一体…？力が違いすぎる…」



じゃがの母艦の小隊は全滅してしまったのだった…




～完～