Notes

【オープニング】
「昔々、そのまた昔…」と市原悦子風な語り口と共に“犬猿の仲”の謂れに関する映像（まんが日本昔ばなし風）が流れる
→十二支の由来の説話より


【プロローグ】
「時は現代に戻り2016年。ここに二人の女がいる…」と市原悦子風な語り口と共に、ソラマメが登場。どうやらライブが始まる前のセッティング中らしい。セッティングを終えると準備運動をしている。

市原悦子風な声が二人の女の名前と生年月日、干支を紹介する。
「皆様から見て（ステージ）左にいるのが、弓削麻美子 1982年2月9日、戌年生まれ。
変わって右にいるのが、梅田園美 1980年4月10日、申年生まれ。
この二人、何か物を見れば笑うところは同じ、泣くところも同じ。
しかし決して仲が良いとは言えない。
かと言って悪いわけでもない。
ある時は同じ志を持った同志。
ある時は絶対に負けたくないライバル。
犬と猿。そう、奇しくもこの二人、まさに犬猿の仲なのである。」

声は消え、場面がステージに移行。
梅田と弓削の会話がしばらく続く。とてもライブ前の会話とは思えないくだらない内容だ。

おおまかな内容を記す。

（誕生日が近かったことにより）梅田「それにしてもめでたいよねぇ。弓削さん、先日誕生日だったよねぇ」
↓
弓削「めでたいといえば、梅田さん年女ですよねぇ」「今年は申年か…ケッ猿だもんね」
↓
梅田、その言い草により馬鹿にされてると勘違い(?)する
↓
それぞれ「犬の方が優れている」「猿の方が優れている」と論争し出す

その様子を見て、心配している“誰か”の声がする。（後にその声の主が【オープニング映像】に登場した“十二支の由来”の根源となった“八百万の神”だと分かる）

エスカレートしていく相変わらずの弓削(犬)と梅田(猿)の姿に呆れ果て…
「それなら元の姿に戻してやろう。これで一旦、収まればいいんじゃがな…」

弓削と梅田は変わらず論争しているが、突然言葉を失い、弓削は犬の鳴き声、梅田は猿の鳴き声しか出せなくなってしまう。

自分達に何が起こったのか…全く状況がわからない二人に、突如聞こえる声。
八百万の神が二人に話しかけるのであった。

「こんばんは、お二人さん。気分はいかがかな？」

不審がる二人に、結束して力を合わせライブをやるように指示。それを達成すれば言葉は戻すと約束する。
「（歌は）気持ちが込もっていれば言葉として通じるはずじゃ。それは相手（お互い）にもじゃし、そして聴いているお客様にもじゃ。話すことは難しいかもしれんが、歌は伝わるだろう。」

無理だと抵抗する二人だったが、やらざるを得ない状況と判断し…「わかりづらいから」という理由で、弓削は犬の耳(カチューシャ)を、梅田は猿の耳をつけてライブするよう神から指示される。
→ステージ後方に白い箱が用意されており、その中に“耳”が入っていた。

嫌がりながらも耳を身に付け、ライブを始めるのであった。


【ライブ、スタート】
①しらす
②ソソソ、ソラマメです

～ＭＣ（主に梅田が猿語で話す）～

少しインスト（“もっと向こう”という曲）を入れて…
③カタクナ（新曲）

〜梅田、退場〜
～サトシとケイコ登場～
二人（特にケイコ）の声が聞こえ、毎度ながら憂鬱になる弓削。構わず入ってくるケイコ。相変わらず失礼な発言をする。
梅田に聞いたようで“話すことはできないけど歌うことはできる”ことを知っているらしい。
今回はケイコのテーマソング『勝ち気な娘(こ)』が披露されることになった。

④勝ち気な娘
→結果、（わざとだったのかもしれないが）ほぼ犬語で歌われたので歌詞がお客様に伝わらず…ケイコは激怒して退場していった。

〜サトシとケイコ退場〜

話せないことに悲しくなったのか、一連の経緯に不安になったのか…弓削は次のライブ定番曲を切なく歌い始める

⑤紙ひこうき、飛んだ
→前奏にて梅田が勢いよく戻ってくる。元気のない弓削を励まし…賑やかに歌い始めた。
間奏では毎度おなじみ《紙ひこうき、飛ばそう》のコーナー。犬語や猿語のカウントに合わせ、お客様に一斉に飛ばしてもらう！

その勢いで最後の曲へ。
⑥ＯＨ 家～！
→お客様に「そうね〜」「だよね〜」の掛け声を言っていただき（ハプニングを乗り越え？）見事、歌い切った！！


【エピローグ】
達成感に満ち溢れ、雄叫びを上げる二人。「ワオーーン！！」「キキーー！！」

ステージが少し暗くなり…再び八百万の神の声がする。
「お前達、見事じゃったぞ〜！」

二人を素直に褒め称え、声を戻してあげる。
喜ぶソラマメ。と同時に身に付けていた耳もはずした。

続けて話しかける神。
「お前達、今日という日を忘れるのではないぞ」
ソラマメ『はい！！』
神 「相手を大事にするんだぞ」
ソラマメ『はい！！』
神 「仲良くやっていくんだぞ」
ソラマメ『はい！！』
神 「じゃあもう一曲行けるな？」
ソラマメ『……はい！？』
神 「ミュージックスタートじゃ！！！」


【エンディング】
突如流れ出すメジャーな曲《ちっぽけな勇気／FUNKY MONKEY BABYS》

梅田、これに即座に気付く。
「ファンモンだ！！ファンキー “モンキー” ベイビーズだ！！！」
歌い出す梅田。

が、納得しない弓削がすぐさま制止させる。「ストップストップ！！！」

止まる音楽。

弓削、「もっとイイのあるでしょ！？」
→ＰＡさんに指示。
《ｆｆ(フォルティシモ)／HOUND DOG》がかかる。

「ハウンド “ドッグ” ！！！」高らかに叫ぶ弓削。

「ストップストップ！！！」制止する梅田。

…このままでは埒が明かないということで、お客様に決めてもらうことにした。

多数決により
・１１日→ｆｆ(フォルティシモ)／HOUND DOG
・１３日→ちっぽけな勇気／FUNKY MONKEY BABYS

気持ちを込めて歌い上げる。会場が一体になり(?)、無事にライブは終わるのであった。