Notes

【プロローグ】
暗闇のステージに「ターミネーターのテーマ」が流れ始める。
突如差し込む光。すると“ターミネーター”登場時のポーズをした弓削の姿が映し出される。

ステージ明転。
無表情の弓削が立ち上がり辺りを見渡している。

すると“弓削の声”が流れ始め、
そこに居るのは弓削ではなく、未来から来たアンドロイドだと説明される。
その説明によれば…

ある日弓削は、「何か手伝うことはないか？」とそのアンドロイドに声をかけられた。

そのアンドロイドは“モノマネ”に長けているらしく、その人の見た目や仕草など全て真似ることができるということから、今回のライブを自分の代わりにこのアンドロイドに託してみようと思った。

３日間、必死に歌や動きを教え込んだ。が、しかし、“話す”行為をきちんと教えることができなかったことから、このアンドロイドは歌は歌えるが話す言葉はカタコトだった。（…でも弓削は、ライブMCを担当していないので話す機会がないから心配ないだろう…）

このアンドロイドの存在、それに至る経緯を相方・梅田には知らせていない為、彼女に見つからずにライブをやり遂げることをこのアンドロイドはせねばならなかった。

果たして梅田にバレずに無事に終えることができるのか…！？

“弓削に扮したアンドロイド”と梅田によるライブが始まっていくのである。


【ライブ、スタート】
弓削アンドロイドがゼンマイを巻き、メトロノームを鳴らす。すると梅田がテンション高く登場。

①しらす
②ソソソ、ソラマメです

〜梅田、ＭＣ〜

③さよなら、街の灯（新曲）
④イマノハテ

〜梅田、一旦退場〜
〜サトシとケイコ（とタケシとクミコ）が登場〜

→サトシと特にケイコが一方的に話していた為、弓削アンドロイドは一言言葉は発したが怪しまれなかった。
⑤赤ちゃんちゃんちゃん

〜サトシとケイコ達が退場〜

⑥紙ひこうき、飛んだ
→曲の始まりと共に梅田が再び登場する
⑦今日、街を出る


【エピローグ】
ライブ終了と共にそそくさと退場しようとする弓削アンドロイド。

それを梅田が引き止める。

「あんた誰？アンドロイドか何か？」
問いただす梅田。彼女は気づいていたのであった。

慌てふためく弓削アンドロイド。
戸惑いながらも説明せざるを得なくなってしまった。

カタコトながらも自分の存在について説明し始め、

・2029年から来たこと
・真似ることが得意な“マーミネーター”という種類のアンドロイドだということ
・弓削に「ドラマの再放送を生で見たい」ことを理由に、今日のライブに出るよう頼まれたこと
・2029年には自分のようなアンドロイドが溢れているため仕事がなく、その為、みんな過去に来て仕事を探していること

が伝えられた。


それを話し終えると、マーミネーターは電池切れのような状態になって倒れそうになり、ポケットの中のとある“ゼンマイ”を取り出し梅田に渡した。

「コレデ…回シテ…クダサイ…」

と言いながら自分の背中を指差し倒れ込み、動かなくなった。

ゼンマイで動いていることに驚きつつも、その一連のマーミネーターの動きを見届けた梅田。
動かなくなったことを確認すると…マーミネーターの帽子を取り、頭の中からチップ（マーミネーターのあらゆる情報が組み込まれたもの）を取り出した。

自分の衣裳の蝶ネクタイで何やら誰かと話し出す梅田。
どうやらそれは交信機らしい。

「もしもし、こちら捕らえました。M-500に間違いありません。
驚きました。思ったよりも学習能力があるようで。いや、しかしまだゼンマイ式ですし、我々の世界には到底追いつかないでしょう…」

交信し終えると、中央のメトロノームのゼンマイを巻き、鳴らし、とある歌を口ずさみながら退場していくのであった。

「♪ジタバタするなよ〜 世紀末が来るぜ〜」


【エンディング】
オープニングと同じように“ターミネーターのテーマ”が流れ、ステージが暗転していく…

が！最後、突如光がステージ中央のマーミネーターに照らされ、
マーミネーターはバッと顔を上げるのであった。