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【オープニング】
全てのセッティングを終えると流れている音楽が高鳴り暗転
音楽が消えると、ある男の声が響き渡る

『40分後、彼女たちはとある発表をする。それは彼女たちにとって重大な発表であることは間違いない』

音楽と共にステージ中央が明るくなると、弓削と梅田が立っている(舞台は40分後の彼女たち)
対照的な表情の二人

弓削が意を決したように話し出す
「私達ソラマメは、2016年をもちまして、かい〇〇します」

↑の言葉がかき消されるほどに音楽が高鳴り、暗転



【プロローグ】
再び男性の声がする

『時は遡って3日前の夜。
ソラマメのメンバー・弓削麻美子は、珍しく酔っ払っていた』


ステージ上がブルーの照明に照らされると、コートを着た弓削が缶チューハイを持って登場。少し酔っている

“ソラマメ” に対する不満、不安、愚痴…路上で色々とボヤいている

全てが嫌になって寝そべった時に、黒いノートが落ちていることに気づく

拾う弓削。ノートの表紙を見て驚く
「…デスノート!?」

ノートを開き、何か書かれていることに気づき読み上げる
「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」

信じ難いが…このノートが漫画の世界や映画の世界で描かれていた “デスノート” だと認識する弓削

冗談半分か酔った勢いもあり、ペンを探し、とある言葉をノートに書き込む

その少し前から会社員風なスーツを着た男がステージ上に登場しており、辺り一帯をキョロキョロしながら何かを探していた

ノートを書き込んだところで、弓削と男の目が合う

※以下、会話

男 「あ!そのノート、私のなんですけど…」
弓削「あ…すみません。消します!(消そうとするが)…あれ?消えない」
男 「…消えませんよ」
弓削「え?なんで?フリクションで書いたのに」
男 「フリクションで書いたものでも一度書いたものは消えませんよ」
弓削「どうして…。あ、でも一言しか書いてないのでこのノートお返しします」
男 「いいえ!このノートはあなたの物になりました。ノートに触れ、開き、言葉を書いた。故に、私の姿が見える。それが何よりの証拠です」
弓削「…あなた一体誰なんですか?」
男 「あ、申し遅れました。私、《美しい日本語と敬いの気持ちを持ち続けようの会》会員、美意識敬吾です」
弓削「!?…美意識敬吾さん…すごい名前ですね。で、このノートと何が関係あるんですか?」
男 「そのノートの表紙、よく見てください。デスノートの“デス”、ひらがなでしょ?」
弓削「(ノートを見て)あ、本当だ!」

※《ですノート》と書かれている

男 「その “です” は、丁寧の意をもつ断定の助動詞のことです。相手に対して改まった気持ちを表す大切な言語なのです。
(それぞれ指をさしながら)“これはノートです。” “これはカバンです。”“あなたは人間です。”
つまり “です” をつけることによって、よりそのものが断定され、且つ丁寧になることにより、美しい日本語に変わるのです。その“です” ですね」
弓削「はぁ…(腑に落ちない感じ)」
男 「なのに最近の日本人ときたら何ですか!どんどん言葉が汚くなる。目上の人にもタメ口を使い、敬う心がひとつもない」
弓削「人によると思いますけどね…」
男 「言葉の乱れは心の乱れ、心の乱れは言葉の乱れ。意識することにより心も変わる。心も変われば世界も変わる」
弓削「…随分大きくなったなぁ」
男 「そう!これは大きな話なのです。世の乱れを正し、新しい世界を創る、そういう話なのです!!」
弓削「わかりました、わかりました。あなたのビジョンはわかりました。でも、だからこのノート…」
男 「だからこのノートに!美しい言葉を使ってない人を見つけては名前を書き、排除していっているのです」
弓削「(本家の)デスノートと同じじゃないですか!!」
男 「ん?あ〜。あんな野蛮なものと一緒にしないでください。あれはムチャクチャだ。筋が通っていない」
弓削「いや、コレ(ですノート)もでしょ!!」
男 「あれはすぐ死ぬでしょ!?書いたら確実に死ぬでしょ!?でもこのノートには猶予があります。丁寧な言葉に改めようとする人間、心を入れ替えようとする人間には何もしません」
弓削「(少し望みがあると分かり)そうなんだ。へぇ〜!」
男 「ただし、特Aランクの人間だけですけどね。なかなか存在しませんが」
弓削「え!?ランクがあるの!?」
男 「上は特A、下はEまで、全部で6ランクあります」
弓削「そんなにあるの!?」
男 「3日間、厳正に審査をさせていただきまして、その上での判断となります」
弓削「もしもEランクだったら…」
男 「死にます」
弓削「わー!!」
男 「確実に死にます」
弓削「あんた、美しい言葉っていうなら言い方考えてよ!」
男 「消えます」
弓削「(ノートを開き)まずいよ…」
男 「ん?そういえば…あなた何と書いたのですか?(ノートを取り上げる)」
弓削「…あ!(慌てる)」
男 「(中身を見て)ん?《ソラマメ》?食べ物の?」

弓削、自分のユニット《ソラマメ》について説明をする

男 「(その説明を聞き)紛らわしい上にわかりづらいですねぇ」
弓削「(思わず)うっせーなあ!!…あ(汚い言葉を使ってしまい口をふさぐ)」
男 「ふふ。どうしますか?審査を放棄することもできますよ?あなたが望んでこのノートに名前を書いたわけですから」
弓削「いや!ちょっと酔っ払ってて。はずみで書いてしまったというか…」
男 「どうなさいますか?」
弓削「いや、もちろん!審査を受けます!!」

弓削が高らかに宣言すると、場面が変わる



【タイトルコール】
映画 “デスノート” の主題歌〈Dani California〉が流れると、男は振り返りステージ後ろの幕を開ける
そこにはデスノートをイメージする大きいノートが貼られており、中には本公演のキャストやスタッフの名前が書かれている
それを一枚一枚めくっていき、退場していく

弓削、セッティングし終えるとステージ中央のメトロノームを鳴らし、
ソラマメのライブへと移っていく



【ライブ、スタート】
弓削、メトロノームのリズムに合わせ箱タンバリンを鳴らす

梅田が登場。一曲目が始まる

①アンチリズム
②モーニン!
③ソソソ、ソラマメです

〜MC〜
→梅田が話す中、美意識敬吾が審査をしに登場
弓削はびっくりして奇声を出したり敬語を使って話そうとしたり美意識に反応したりするが、梅田には美意識の姿は見えないし声も聞こえないので、不審に思う

④とべないロボット
⑤紙ひこうき、飛んだ
→間奏では毎度おなじみ《紙ひこうき、飛ばそう》のコーナーをやるが、この時に再び美意識敬吾が登場。審査を始める
弓削の企みにより紙飛行機が彼に向かって飛ばされたり何だりするが、冷静に審査用紙にチェックを入れて彼は帰っていく

⑥BUN BUN 狂騒曲

賑やかに歌い上げ、ライブは終了した



【エピローグ①】
照明が少し暗くなると、美意識敬吾が審査結果を告げに登場
ビクビクしている弓削に不合格が言い渡される

弓削、納得がいかず美意識に詰め寄るが、まだランクを言い渡されてないとわかり少し安堵する

梅田、その姿を見て「弓削!?さっきから誰と話してるの!?」と恐る恐る切り出す

その様子を見た美意識は、
「この問題はあなた(弓削)だけの問題ではないんですし、あの方(梅田)も審査されていたのですから知っておいてもらった方がよろしいのではないですか?」
と告げ、梅田に《ですノート》を触らせる

突然現れた美意識の姿にびっくりする梅田。美意識から名刺をもらう。読み上げる
「“美しい日本語と敬いの気持ちを持ち続けようの会 会員 美意識敬吾です”
うわ〜、すごい名前ですね。それに “です” まで書いてある」

※以下、会話

美意識「ははは…それを含めて私の名前なので。私も同じですよ。以前あなたたちと同じような目に遭って、この名前を名乗っています」
弓削 「…え!?どういうこと?」
美意識「まぁ、あなたたちは私よりも1ランク上ですがね。あなたたちはBランクです」
梅田が持っているノートを開かせ、弓削が書いた文字にペンで何かを付け足す
美意識「この名前にコレをつけて、大切に名乗ってください。この先ずっと、永遠にですよ。では」立ち去ろうとする
弓削 「ちょっと待って!!もし、これを拒否すれば…」
美意識「死にます」
弓削 「・・・」
梅田 「え?どういうこと?」

弓削、静かにうなずき客席を見る
※ここでオープニングの時と同じシーンが行われる

弓削 「私達ソラマメは、2016年をもちまして、改名します!!」

梅田 「え〜〜〜!!!」



【エピローグ②】
全く別のシーンに変わる
イメージは、芸能人や有名人の結婚会見や謝罪会見のシーン
弓削と梅田が並んで座っている

弓削「本日はお忙しい中、私達ソラマメの改名会見にお集まりいただき誠にありがとうございます。
この度ソラマメは《ソラマメです》に改名いたしました」

《ソラマメです》と書かれた額を見せる弓削
響くカメラのシャッター音

記者①の声「質問よろしいでしょうか?“週刊現在”のカネヒラです。
《ソラマメです》に改名されるということですけど、何故今更変えるのか。そしてその名前を選んだ理由があれば教えてください」

弓削「まず第一に“ソラマメ”という名前のものが溢れすぎていて、わかりづらいということです。
ラーメン屋の名前、ペットの名前、環境省大気汚染部室広域監視システムの名前…。
今後活動を続けるにあたり紛らわしいなぁと思いました。かと言って慣れ親しんだ名前を今更手離したくはない。
“です”をつけることにより、ソラマメであることを、より強く感じよう。断言してしまおうと思いました。
(梅田に)ね?」

梅田、戸惑う。「え?」

弓削、構わず続ける
「そして《ソラマメです》という名前は違和感がないんです。
私達のホームページなどで使用しているアドレスが全て “soramamedesu”ですし、私達がいつも歌っている自己紹介の歌(“ソソソ、ソラマメです”という曲)でも、すでに《ソラマメです》と名乗っています」

記者②の声「質問よろしいでしょうか?“かずさエフエム”のカヤサキです。梅田さんにお尋ねします」

梅田、びっくりする

記者②の声「この名前に改名されるということで、応援されているファンの皆様の中には戸惑う方もいらっしゃるかと思いますが、そのあたりはどうお考えでしょうか?」

戸惑いながら答える梅田
弓削が少し脱線しながら回答を促すが…これは省略。

話は戻り…
弓削「え〜、それでは。この《ソラマメです》という名前が良い名前であるということを皆様に証明したいと思います。
先生をお呼びしております。開運アドバイザーの万歳勝洋先生です」

彼の有名な安斎勝洋先生に似た…美意識敬吾にも似ているが全く別人の男が登場
フリップを持ち出し《ソラマメです》という名前について占っていく

━━━━━━━
ソラマメです
222243
総画15画
━━━━━━━

先生「え〜、早速ですがね。《ソラマメです》これ非常に良い名前なんですよ。
この総画数15画というのは最大の幸運数なんです。事業を盛り立てていくことができ、時代の追い風を受けてチャンスにも恵まれ、周りからの評判も上々という…文句のつけようのない画数なんです」

喜ぶ弓削と梅田

先生「ついでなんですがね、あなた達お二人の名前も診てみたんですがね…」

━━━━━
梅田 園美
弓削 麻美子
━━━━━

先生「梅田園美さんと弓削麻美子さん…幾分ね、硬い気がするんですよね…」

弓削と梅田、動揺する

先生「漢字だから仕方ないとも思いますが。
梅田園美さん、あなたの見た目からの印象からみると角張り過ぎだと思うしね。
そして…弓削麻美子さんの“弓削”という字は“殺傷”をイメージしちゃうんだね。殺し。ちょっと恐いんだよね」

弓削と梅田、それぞれに反応。戸惑う二人

先生「なのでお二人それぞれも改名した方がよろしいかと思いますよ」

弓削と梅田「え!?」

先生、フリップをめくる
━━━━━━━
うめだ ソラ美
ゆげ マメ子
━━━━━━━

先生「うめだソラ美とゆげマメ子。
ほら!それぞれの名前を一文字変えるだけで、二人揃って《ソラマメ》だ。縁起がいい!!
ぜひ改名しましょう!!」

言葉に詰まる二人
弓削「あ…先生。とりあえず今回は《ソラマメです》だけでいいですか?ちょっと頭がついてきてないので…」

先生「…いいんですか?」
弓削「え?」

先生、袂からノートを取り出す
《DEATH NOTE》と書いてある

弓削「デスノート!?本物!?!?」
梅田「え!?!?」

先生「先ほど拾ったノートに(ノートを開く)お二人の名前が書いてあったものですから…」

ノートの見開きに《梅田園美》と《弓削麻美子》の文字が書かれている

弓削と梅田「わーーー!!」
二人、顔を合わせた後客席を見る
弓削と梅田「私達、改名します!!!」


映画 “デスノート the Last name” の主題歌〈Snow 〉が大音量で流れると共に、キャスト陣はストップモーション

照明が徐々に暗くなり、暗転



〜 完 〜
     
 
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